働きたい方へ

がんばりすぎた過去

高校時代の恩師の影響もあり、国語が好きでその後大学に進学し文学の勉強をしていました。しかし、がんばりすぎて、燃え尽き症候群のようになり、途中で退学となってしまいました。

その後、母の仕事を手伝ったりしていたのですが、具体的に就職に向けて考えたときに、アイエスエフネットハーモニーの見学会に参加し、そこでベネフィットをご紹介いただきました。

ベネフィットで学んだこと

そのときもまた、「絶対に週5日通って、一日8時間がんばるぞ!」って気持ちでいました。
それまで、「自分が必要とされる」という場所にめぐり合えることがなく、少しでも求められていると感じると相手の期待値を超えるためにがんばりたいという気持ちが大きかったのもあります。
また、心のどこかで「いつ、辞めさせられるかわからない」という不安があったのも事実です。

しかし、ベネフィットに通い、支援員の方とのやり取りの中で「がんばろう」って気持ちと自分の体力のバランスが取れてないことに気がつきました。そして、週5日の通所から週4日の通所に変更したとき、はじめて「在宅ワーク」という働き方に気がつきました。

仕事を続けるということは、就労するうえでとても大切なことで、気持ちと体力のバランスを保ち続けることの重要さをベネフィットで知ることができました。

これまで社会で働いたことがなかった私にとって、ベネフィットでの毎日は「新鮮」そのものでした。まず、「障がいのある自分が社会で働けるようサポートしてくれる団体がある」ことすら知りませんでしたし、サービスを受けるのに必要な手続きや定期的な更新についてなど、丁寧に教えていただき、改めて「福祉とのつき合い方」について向き合うキッカケとなりました。

実際にベネフィットに通所をするなかで、アイエスエフネットでの営業事務の研修や、お客さま向けのパンフレット作り、名刺データの入力作業など、さまざまな作業を体験させていただきましたが、これらを通して学んだことは、「自分から発信することの大切さ」です。

業務の状況を毎回報告するだけではなく、気付いたことや気になったことなど、どんなに小さな内容でもきちんと職員の方にご報告することは、頭の整理整頓にもつながり、就職した現在でもとても役立っています。

また、現在の就職先では11:00~18:00が勤務時間で週に2回在宅勤務をしています。ですので、チームの朝会などには参加できません。代わりに、議事録などメーリングリストに流れてくる情報をキャッチし、自分から情報収集をするようにしています。そのようなことが、積極的にできるのもベネフィットで培った基礎があるからだと思います。

通勤時の一日のスケジュール

6:00 起床 目が覚めてから体が動くまで時間がかかったり、身支度に時間がかかるので早く起きるようにしています。
9:00

11:00
通勤 通勤時間は1時間もかからないのですが、万が一のため早めに家を出るようにしています。実習中に、地下鉄の昇降機が壊れて一駅戻って、移動したこともありました。
11:00

13:30
勤務 ルーティン業務や、制作業務、突発で発生する業務など、さまざまな業務に対応。
13:30

14:00
ランチ オフィスビルのカフェなどでいただくことが多いです。
18:00 退社 就労後や、週末は体を休めるようにしています。

目標のある充実した毎日

以前の同僚から「信藤さんは体力がないんだから、“あともう5歩で崖から落ちてしまうんじゃないか?”と感じたら、周りに助けを求めたほうがよいよ。無理はしないでね。」とアドバイスをいただきました。今でも、その言葉を思い出しがんばりすぎず、仕事を続けられるように努力しています。

会社の方に「信藤さんがいないと困る」といわれたり、今では充実した生活を送っています。もちろん、在宅や障がいの有無にかかわらず、仕事をたくさんいただけるので、忙しくすごしていますが、「無理をしない事、働き続けること」を目標にしています。

週末は、家でのんびりすることが多いですが、祝日などは買い物に出かけたり、しています。職場にはおしゃれな若い女性も多いので、私も浮かないように努力しています。(笑)

支援員からの
メッセージ

利用前は、「働きたい」と思いつつも体力や体調の問題から、なかなか思うようにいかなかったのですが、ベネフィットの利用を通じて就労に向けた実践的な作業トレーニングと体力づくりを行いました。さまざまなことにチャレンジし業務の幅を広げる行動力で、ご自身の希望する職種と出会い、就職へとつながりました。

実習先などとして、積極的に障がいのあるメンバーを受け入れてくださる企業さまを紹介したところ、彼女の文章能力を活かすことでき、なおかつ即戦力としてご活躍いただけるお仕事とマッチングすることができました。結果、初めて障がいのある社員の正社員登用となり、その後も安定した就労を実現しています。社員として就職された後も、最初の6ヶ月は定着支援という形で仕事に対する不安や問題点などをヒアリングし、その後も定期的にお話をする機会をいただいています。

信藤さんはとても自立していて、親御さんが彼女をすごく信頼しているように感じられます。引き続き、彼女の活躍に期待しています!

企業さまからの
コメント

信藤さんは、「文章作成業務」と「管理業務」を担当してくれています。
信藤さんの書く文章は、とても綺麗な日本語でミスもほぼなく、何度もお客さまからお褒めの言葉を頂いています。
仕事に対する姿勢がとにかく真面目でひたむきで、入社から約3年が経過しますが、仕事に手を抜いている姿をこれまで一度も見たことがありません。

最近では難しい文章作成の依頼が増え、信藤さんが一生懸命書いた文章に対して一回でOKが出ず、何度も何度も修正を余儀なくされる…というケースもありますが、めげずに真摯に取り組む姿勢を大変評価しております。

また、チャレンジ精神旺盛で、自ら率先して「新しい業務に挑戦したいです!私にできることなら何でもやります!」と言ってくれるので、仕事を教える側として非常にやりがいを感じます。
新しい仕事を習得してもらっており、仕事の幅をどんどん広げ、着実にキャリアアップしていると感じています。

今後の成長が楽しみですし、新しいことにどんどんチャレンジできるように企業としてもサポートしていきたいと思います。